※この記事は『孤独のグルメ』をオマージュした記事です。
事実を誇張して創作された物語としてお楽しみください。
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……とにかく腹が減っていた
金曜日の仕事終わり、18時過ぎ。
この日は忙しく、1日中動き回っていたせいで
昼飯にもありつけなかった。
「ふう、今日はなにを食べようか」
こんな日に自炊をするのなんて気分じゃない。
ただ、外食するにしても
腹は減っているものの
これといって食べたいものが浮かばない。
「さて…どうしたものか」
「上橋さん、ピネライスはどうですか?」
そう声をかけてきたのは、後輩の小河。
独身なのをいいことに
気ままに外食を楽しんでいるやつだ。
それにしたってピネライスっていうのはなんだ?
聞いたことがない食べ物だ。
「ピネライスっていうのは、チャーハンにトンカツをのせてカレーソースをかけた京都名物です」
道理で社会人から京都にきた俺が知らないわけだ。
それにしても、すごい組み合わせだな……
まったく味の想像がつかない……
いや、待てよ。
食べたいものが浮かんでこない
そんな今の俺にはかえって
こういう食べ物のほうがいいのかもしれない。
「じゃあ、そこに行こうか」
小河と一緒にいた柊をつれて店へ。
洒落た空間の洋食屋さんだ。
「おー きたきた。これが噂のピネライスか…」
いいじゃないか。
チャーハンの上にはトンカツとカレーソース。
そばにはナポリタンまで添えられている。
男のコの好きなものの詰め合わせって感じだ。
うん、うん、うまい。
カレーがかかっているから、
ほぼカレーライスのようなものかと思ったら、これはどうだ。
ちゃんと口の中でチャーハンも存在を主張してくるぞ。
トンカツもほどよい厚みで、
スプーンのひとすくいにちゃんと乗ってくれる。
出しゃばりすぎない、いいバランスだ。
横に添えられている
ナポリタンとサラダもうれしい。
ガツンと濃い味を食べたあとの口を
うまくリセットしてくれる。
こういうのがあると
飽きずに食べられるんだよな。
「ふう うまかった……」
美味い飯を食ったあとは
いつだって気分がいい。
仕事でずんと重かったはずの体もなんだか軽い。
「よし もう1件遊びにいこうか」
同じく満足気な小河と柊をつれて
男三人、河原町の夜に消えていくのであった。
fin